赤ちゃんが生まれながらに持っている「生きるための本能的な反応」。
たとえば…
大きな音にびくっとする(モロー反射)
指を差し出すとギュッと握る(把握反射)
口元に触れると吸い付く(吸てつ反射)
こうした反射は、通常は生後数か月で自然に消えていきます。
発達の途中で反射がうまく消えないと、
大人になっても「体のクセ」や「感覚のズレ」として残ることがあります。
ダンスが苦手
走れるけど、ボール遊びは極端に苦手
左右の動きがバラバラ、タイミングが合わない
「ボール遊びが苦手=運動神経が悪い」ではありません。
脳と体の連携がちょっと不器用なだけ。だからこそ、わかってあげると自己肯定感も上がります。
▶ ATNRやモロー反射が原因のことも
音・光・人混みに疲れやすい
距離感がつかめない、ぶつかりやすい
自分の体の位置が「よくわからない」感覚
▶ 迷路反射(TLR)やガラント反射が関係
姿勢が崩れる
すぐ気が散る
人前で緊張が強くなる
▶ 自律神経のバランスや安心感にも影響します
過剰な筋肉の緊張により、脳にストレスが受けやすくなり様々な心身の不調につながります
✅ 音や刺激にびくっとしやすい
✅ 紙に顔を近づけて字を書く
✅ ボールをキャッチできない
✅ ダンスや体操で左右が混乱する
✅ 体がまっすぐに動いていない気がする
気になる項目が3つ以上あれば、原始反射が残っている可能性があります。
右手と左足、左手と右足を交互にタッチする運動。
👉脳の左右の連携を助けます
床でゆっくり横に転がる。
👉赤ちゃんの動きに近づけて原始反射を統合
ゆっくり落ちてくる風船で「目と手」の協調を練習
👉ボール遊びが苦手な子にもおすすめ
ボールが来ると怖がったり、反応が遅れる
キャッチやドリブルなど、道具を使った運動が苦手
でも、マラソンや長距離走は得意で、どんどん走れる
ボール遊びでは、
「目でボールを追う」
「タイミングを合わせて動く」
といった**視覚と体の連携(視覚ー運動協調)**が求められます。
これがうまくいかないと、ボールに対する反応が遅れたり、キャッチできなかったりします。
たとえば:
→ 頭を横に向けると、無意識に手足が動く。
→ ボールを見ながら投げたり打ったりする動作がぎこちなくなる。
→ 速く動くものに過剰に反応し、ボールが飛んでくるのが怖い・びくっとなる。
マラソンや長距離走は、
単純でリズム的な動き
空間認識や視覚ー手の協調があまり必要ない
一度動き出せば、自分のリズムで動き続けられる
このため、感覚のアンバランスがある人でも得意になることが多いです。
「苦手=運動音痴」ではない
得意な運動もあるなら、体の使い方の問題ではない可能性がある
目と手の協調や反射が影響していることもある
ちゃんとサポートすれば、改善できることもたくさんある!
風船ややわらかいボールで、スローモーションで遊ぶ。距離を短く、目を見てキャッチ。
ボールを目で追う
的当て
鏡の前で左右対称の動きをまねする
「やる気がない」「不器用な子」
…そう決めつける前に、その背景に原始反射の名残があるかもしれません。
一人ひとりの感じ方・動き方には理由があります。
できないのではなく、「うまく伝わってないだけ」かもしれません。