【適応障害とは?】 〜ストレスが強くて、心や体がついていけない状態〜
■ どんな病気? 適応障害とは、「ある特定のストレス(例:職場の人間関係、仕事内容の変化、転勤など)」が原因で、気分の落ち込み・不安・イライラ・体調不良などの症状が出る病気です。 このストレスが自分にとって強すぎると、うまく対処できずに、仕事に行けなくなったり、普段の生活がままならなくなったりします。 ⸻
■ よくある症状(人によって違います)
• 気分が沈む、涙が出る
• 急に不安になったり、焦ったりする
• 怒りっぽくなる • 食欲がなくなる、眠れなくなる
• 頭痛・胃痛など体の不調が出る
• 出社や仕事が極端にしんどくなる ⸻
■ 原因は「ストレス」 適応障害の原因は、**「本人にとって大きなストレス」**です。
たとえば…
• 上司との人間関係で悩んでいる
• 業務量や責任が急に増えた • 職場の雰囲気が合わない
• 引っ越し・転勤などで生活が変わった
• 家庭の問題(介護・育児・離婚など) など、「これくらい普通だよ」と思われがちなことでも、本人にとって大きなストレスであれば十分に発症します。 ⸻
■ うつ病との違いは?
• 原因がはっきりしている(ストレスが特定できる)
• ストレスから離れると、症状が軽くなることが多い → この点が、うつ病とは違うところです。 ただし、適応障害が長引いたり、十分にケアされなかった場合、うつ病などに移行してしまうこともあるので注意が必要です。 ⸻
■ 対処法・治療法
1. ストレスの原因から距離を置く(環境調整)
2. 医師による診断と治療(薬やカウンセリング)
3. 自分を責めず、回復を焦らないことが大切 たとえば、一時的な休職や業務の調整などが効果的な場合もあります。 ⸻
■ 大事なこと
• 適応障害は「甘え」ではありません。
• 誰にでも起こりうる心の不調です。
• 早めに気づいて、しっかり休むことで回復が期待できます。 ⸻
▶ 周囲の人へ(職場や家族の方へ)
• 「気合いが足りない」と責めないでください
• 本人が話しやすいように、安心できる環境を整えてください
• 一緒に専門機関(心療内科や産業医)を受診することも検討しましょう