強迫性障害(OCD)とは? 毎日を生きるのが「しんどい」と 感じてしまう――そんな心の病です。
強迫性障害とは、「頭ではわかっているのに、不安やこだわりが止められない」 状態のことです。
本人も「やりすぎだ」「変だ」と わかっていても、それをやめると強い不安や罪悪感に襲われてしまいます。 ⸻
たとえばこんなこと、ありませんか?
•ドアの鍵を何度も確認してしまう
•手を何十回も洗ってしまう
•汚れが気になって触れられない
•頭の中に不快なイメージや言葉が 繰り返し浮かぶ
•「これをしないと悪いことが起こる」 と思い、ある行動をやめられない どれも「バカバカしい」と思っても、 やめると不安が強くなり、 結局繰り返してしまう…。
そのループに、自分で苦しんでしまうのが強迫性障害のつらさです。 ⸻
本人が一番つらい 強迫性障害は、「気のせい」や「性格の問題」ではありません。 脳の中の不安を処理する仕組みがうまく
働いていない状態といわれており、 れっきとした
「こころの病気」**です。 周囲の人が「やめたら?」と軽く言っても、やめられない。
むしろ、 理解されない」「自分がおかしいのかも」**と、
さらに自分を責めてしまうこともあります。 ⸻
ひとりで抱えないでください
強迫性障害は、 治療すれば改善する病気です。
薬物療法(抗うつ薬など)や、 認知行動療法(考え方と行動のクセを見直す方法)などで、多くの方が症状を軽くしています。
「このままずっと…」と 不安にならないでください。
今は、あなたと同じように悩んでいた人が、少しずつ前に進める方法がたくさんあります。 ⸻
さいごに
あなたが感じている「つらさ」や「不安」は、本物です。
無理に否定したり、隠したりしなくていいんです。 まずは、「そう感じていいんだ」と、 自分の気持ちを認めてあげてください。
そして、必要なときは、専門家の力を借りてください。 ゆっくりで大丈夫。一歩ずつ、 自分のペースで。